2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧
オサマ・ビン・ラディンは富豪であることがよく知られているが、テロの根底に貧困問題があるという説には、今後なお一層の疑問が投げかけれることになるかもしれない。テロリストたちは、むしろ、平均的な人々よりも特権的階級に所属しているのだと見るのが…
政治の分野でケーススタディになりそうなモデルを考える時、アメリカの二大政党制が参考にされることが多い。現野党の民主党にとって、喫緊の課題は如何にして「信仰を取り戻すか」にある。ホワイトハウスと議会の両方を掌握した共和党は、民主党員たちは信…
日韓を対象に「安全保障のため米国の核兵器の力に頼ることが必要か」と聞くと、 韓国で「必要」47%と「そうは思わない」48%が並び、 日本でも「必要」39%が「そうは思わない」48%に接近する。 さらに韓国では、52%が今後自国が核兵器を持つこ…
ポール・クルーグマンが鋭い視点から宗教右派の及ぼすアメリカへの悪影響を論じている:科学でさえも、イデオロギーに左右されてしまうという弊害が、それである。クルーグマン曰く、ネオコンの祖たるアーヴィング・クリストルは、同時に、「インテリジェン…
江戸中期は、アジア史では異常な社会だった。封建制をとりつつも、同時に沸騰した商品経済をあわせもっていた。[・・・]官吏・公吏の人数がこれほど過剰な社会は世界史になかった。 はるかな後年、[・・・]明治六年(一八七三年)現在の士族の数は、戸数にし…
アメリカの宗教右派の影響力の測定を、The Economist誌は客観的に行っている: Liberals regularly contend that one of America's two great parties is bent on creating a theocracy—backed by a solid core of somewhere between a quarter and a third …
日本でも自治体レベルでつくる会の教科書が採択されるなど、イデオロギーや党派性をどこまで教育に反映させることが許容されるべきなのか、論議の機運が高まりつつある。 アメリカでも、教科書・カリキュラム問題の議論が生じている:キリスト教的な価値観を…
日本で「一億総中流」の幻想が崩れるのに合わせて、アメリカの階級分断を指摘する話を時々耳にする。アメリカで貧富の差が拡大しているのだから日本でもそうなって何が悪いのだ、というロジックを構造改革賛成派は用いる。対して、平等志向の強い守旧派、──…