：Inter-Class Marriage

階級の再形成について触れた記事中、ひとつの構図を抉出することができる。
　なぜ、アメリカでは融合が進むと同時に、分断が鮮明になっているかのように見えるのか？──宗教や人種を超えた結婚は増えつつあるのに、階級を越えたそれは減り続けているというのだ。

It is not possible to say how many cross-class marriages there are. But to the extent that education serves as a proxy for class, they seem to be declining. Even as more people marry across racial and religious lines, often to partners who match them closely in other respects, fewer are choosing partners with a different level of education.
Source:　NATIONAL DESK | May 19, 2005, Thursday
A Marriage of Unequals By TAMAR LEWIN (NYT)

１つの可能な回答は、自身の所属する階級の中においてのみ、宗教や人種などの副次的な要素を異にする結婚が増加している、という把握の仕方である。いま、アメリカには 'a series of workshops on cross-class relationships' 階級を横断した関係性をカウンセリングし心理的安定性をあたえるための会合が多数催されているという。人種や宗教の相違がいまだ主要な分断線を構成している他国の社会から見ると、こうしたアメリカの状況はユートピアを半周オーバーランしてしまったディストピア的状況であるかのように見えてしまう。