中国がアメリカを経済的に凌ぐことは、ほぼ確実視されている。

The U.S. has had the biggest economy in the world for more than a century, but most projections show that China will surpass us in about 15 years, as measured by purchasing power parity.(China, the World's Capital By NICHOLAS D. KRISTOF Published: May 22, 2005)

だが、ソフトパワーの重要性を再度説き起こすまでもなく、世界の覇権は経済力のみで遷移していくものではない。中国での滞在においても、クリストフが真に脅威に感じているのは、中国人の教育への飽くなき意欲なのである。数日前、フリードマンもまた、中国とアメリカの大学生が海を越えてプロジェクトを開始した時、ネット経由の電話であるSkypeを利用することを提唱したのが中国人側であって、アメリカの学生はその存在や利便性すら知らなかったことを嘆くコラムを掲載していた。