:Nationality row: witch hunt or penalty on immorality?

18歳になる以前に韓国国籍を放棄した二重国籍者は、35歳を過ぎて徴兵要件から外れたあと、再度国籍を取得しなおすケースが多いという。

Since May 4, when the National Assembly enacted legislation revising the nationality law, more than 1,000 of the nation's young men with dual citizenship have thrown away their Korean nationality.


http://www.koreaherald.co.kr/SITE/data/html_dir/2005/05/21/200505210030.asp

二重国籍男児に対し、あるいはその親に対し、兵役忌避の嫌疑をかけて社会的な魔女狩りのような雰囲気が醸成されつつあるのだと、上の分析記事は言う。

  比較社会学的な含意として汲むべきは、こうした国籍離脱や──あるいは、その離脱に伴っての──国民的義務の回避は、日本においても生じる可能性が充分にある、という点ではないだろうか。兆候はすでに現れている。たとえば、広く報じられているように、国内一流大学への進学よりも、海外への大学進学、あるいは転職のほうが若年層のあいだでは魅力的な生き方としてその目に映りつつある。そして、こうした世相は、韓国においては日本に先駆けて生じていた風景だった。
  一人当たりの財政的借金が1000万円に近づきつつある日本に籍を置き続けることは、他の選択肢が充分にアクセス可能な状況であれば、なんら合理的根拠のない選択である。沈みつつある船を捨てて脱出することを、なぜ責められなければならないのか? 国粋主義者はこうした疑問に回答を与えることができない。愛国に酔った運命論者はまわりに同調を強要せず、自分たちだけで沈没してほしい。