ポリティカル・アポインティ【1】
政策形成の日米比較―官民の人材交流をどう進めるか (中公新書 (1504))
- 作者: 小池洋次
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/11
- メディア: 新書
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
筆者によると、ポリティカル・アポインティ制度導入に付随するメリットは──というよりデメリットはどれも瑣末なくだらないものであって議論するに値しない、という論調なのだが──以下の2点。
まず、改革のスピードがあがり、政策論議の幅が広がる。
このことが、日米の国としての機動性に決定的な差をもたらしている。
政策形成のプロセスは国としての質向上に直結するものだが、他にも、このシステムは個人個人のキャリア形成にも多大な恩恵とインセンティブをもたらし、ひいては、そのミクロレベルでの向上心がマクロシステムとしての国にも還流し、プラスになるのだと説かれる。